技術的な課題

長期にわたり損失を削減

少ない冷却

高電力密度

スマート社会のDX化を加速する

建物や農業施設、屋外スタジアムなどをデジタル化するためには、リアルタイムデータをクラウドに送るインテリジェント・センサーを設置します。これらのセンターには通信やデータ処理の機能が備わっており、給電のための配線は長距離にわたるため、効率が悪くコストが高くなります。スタジアムやコンベンションセンター、オフィスタワー、倉庫、植物向上など、大規模な施設をデジタル化するために重いケーブル配線を張り巡らすためには多大な労力が必要であり、導入は困難を極めます。Digital Electricity™ はVoltServer™社が特許を取得した新しい技術で、スマートアプリケーションのためのデジタル化と給電設備を、簡単に設置する最適な方法です。コストをかけずに長い距離を効率よく給電することができるため、従来の給電方法より多くの利点があります。Digital Electricity™ を用いれば、2kWの電力を、2kmまでの遠隔地に効率よく安全に伝送することができ、市販のデータ通信用ケーブルを利用できるため、低コストで導入できます。

ポッドキャスト「Powering Innovation」

What is “Digital Electricity” and how does it compare with Tesla’s and Edison’s AC and DC power? 今すぐ聞く

AC給電でなければ難しい電力と送電距離を、低電圧給電のように取り扱える

通常の電力が小さなパルス信号である「エネルギー・パケット」に分割されます。それぞれのパケットは、組込みプロセッサにより制御される送信機から受信機に送られます。電力が正確に安全に分配されたかどうかを見極めるため、デジタルシグナルプロセッサがパケットを分析します。問題が察知されると次のエネルギー・パケットは送信されません。ひとつひとつのパケットのエネルギーはごく少量であるため、人や動物、システムや建物に危害が及ぶことはありません。デジタルの電気 Digital Electricity™ は受信機により、アプリケーションに対応するようにアナログのACやDCに変換され、離れた場所の負荷に給電されます。送信機は1か所で済みますが、受信機は施設全体に分散して設置されます。アクセスが困難な場所に設置されることが多いため、受信機にはコンパクトで頑丈、信頼性が高いことが求められます。

Vicor の特長

高効率

対流冷却

コンパクトなサイズ

高効率で放熱性能も優れたモジュールにより、EMIと電力損失を低減

受信機には、耐久性が高いパッシブ冷却の、Vicorの電圧変換比固定DC-DCバスコンバータが搭載されています。これにより受信機の設置面積が小さくでき、狭すぎてアクティブ冷却ができない場所や、密閉した場所へ設置することができ、Voltserverのプラットフォームを高効率で運用することができます。

Vicorの電圧変換比固定バスコンバータ BCM6123 は、独自の低ノイズ、高効率のSine Amplitude Converter (SAC) 技術を採用しています。このため、EMIノイズのフィルタがほとんど必要なく、冷却も少なく済みます。電力損失も減るため、トータルの運用コストが抑えられます。

「Vicorのコンバータを使うことで、一般的なコンバータより熱損失が43%も減り、それに伴いヒートシンクのサイズも小さくできます。」とVoltServerの共同創業者でCBOのダン・ロウ氏は述べます。「また、Digital Electricity™ の受信機は冷却ファンが必要ないので、屋外設置にも適しています。ここでもVicorの技術が大変役に立っています。」

Digital Electricity を使うことで、低電圧給電のメリットと、高電圧、AC給電の大電力・長距離給電という特長を合わせ持つことができます。軽量なケーブルを利用できるため、広い範囲に簡単に設置でき、NECおよびCEC規定に準拠しています。

Learn more about the modular approach power.